発祥がいつなのかわからないぐらいに昔からある麻雀牌をある法則でつなげて消していく「上海」というゲームがあります。
他には同じようなルールの派生版に四川省や香港などもあります。
アーケード版もありますが無料でPC上で遊べるものやスマホアプリなど様々なシチュエーションで遊ぶことができます。そんな上海について解説します。
上海とは

上海(シャンハイ)は、パズルゲーム。
積み上げられた麻雀牌の山から、ある一定のルールに従って牌を取り除いていく。
「Mahjong solitaire」とも呼ばれるソリティアの一種である。
米国・アクティビジョン社が開発し、1986年にAmiga, Atari ST, Atari 8ビット・コンピュータ, コモドール64, IBM PC, Macintosh, Apple II GS, Master Systemでリリース。
パッケージに「the ancient Chinese game of Mah-jongg」と表記され、あたかも中国に古くからあるゲームであるかのように装っていた。
翌1987年にPC-9801などの国産パソコンやファミリーコンピュータ・PCエンジンで発売され、日本国内でも広く知られるようになった。
2001年よりサン電子が総代理店に指定されている。
麻雀ルール
最初は、季節牌4枚(春、夏、秋、冬)、花牌4枚(梅、蘭、菊、竹)を含む合計144枚の麻雀牌が積み上げられた状態が表示される。
その牌の山の中から、同じ牌を2枚選ぶと、その牌を取り除くことができる(季節牌と花牌は、季節牌同士、花牌同士であれば良い)。
ただし、左右両方に隣接する牌がある場合や、上に牌が乗っている場合はその牌を選ぶことはできない。
144枚全てを取り除くことができればゲームクリア、牌が残っているにも関わらず、取り除くことのできる牌がなくなったらゲームオーバーとなる。
作品によっては、時間制限があるモードや時間制限なしでゆったり攻略できるもの、通常より牌の数が少ないがどちらが早く取り除けるかを競う対戦プレイモードが用意してある。
また、プレイヤーの手助けとしての回数制限ありのヒントといった初心者に配慮した機能を多くの作品で採用されている。
ただし、ヒント機能はその時点で取れる牌の組み合わせを教えるだけであり、必ずしもそれを利用したところでクリアできるとは限らない。
類例
この形のゲームはコンピュータゲームの一つの定番として、様々な機種やOSに移植され、いわゆるクローンゲームやフリーソフトも多数存在する。
また少しずつ異なるルールによる、やはり麻雀牌の山から2つずつ次いで消してゆくゲームも色々作られた。
それらの多くは中国の地名(四川省、香港など)をその名に持っていた。パソコン用ソフトでは『青海』(ちんはい)が有名であった。
このソフトでは、画面上の牌をすべて消したとき、中央に「竜の画像予定地」と書かれた画面が出てきて、オリジナルの『上海』でクリアした際に龍の画像が表示されるのに対するパロディであることを意思表示していた。
Microsoft Windows Vista・7(一部の下位エディションを除く)には同様のゲーム「Mahjong Titans」が標準で含まれていたほか、2018年現在はMicrosoft Casual Gamesの一つとして「Microsoft Mahjong」がMicrosoftストアで配信されている。
制作者
オリジナルであるPLATO版の作者はハワイ在住のゲームデザイナー、ブロディー・ロッカード(Brodie Lockard)。
スタンフォード大学在学中、体操の選手だったが、トランポリンの練習中に首の骨を折り、首から下に麻痺が残ってしまった。
このため『上海』のプログラミングも、全て口を使って行われたと、元アクティビジョンのプロデューサー、ブラッド・フレガーは証言している。彼はのちに、アコレイドから『石道』も発表している。
上海の攻略法
上海を行っていくと「手詰まり」という状態になります。
それは2回曲がって出会うことができる牌のセットがなくなる状態を言います。
手詰まりになる原因として意外と気づきにくいのが
「隣同士に並んでいるから消す」というやり方。
これは、正しい時もありますが、時には手詰まりの元になるってご存知ですか?
その理由は、組み合わせがおかしくなることにあります。
同じ絵柄の牌は、盤の中に全部で4枚あります。
そのうち2枚を組み合わせて2回に分けて消しますよね。
でも、順番とか組み合わせを間違えると、次のひと組が消せなくなってしまうからなんです。隣に並んでいる牌でも、それぞれを別の牌と組み合わせなければ4枚消せないことがあるのです。
だから、二つ並んでいるからといって安易に消してはいけないというわけです。
・クリアするために必要な選択方法とは
さらに、クリアするために必須のテクニックがあります。先ほどの理由から、今すぐクリックして消せる牌が3枚あった場合、取り方を間違えるとまた手詰まりに。
マニュアルには、「3枚同じ柄の取れるパイがある時にどの組み合わせで取ったら間違いないか」も説明しています。
この法則に従って取るものを選べば、あなたはほとんどのステージをクリアできることになります。手詰まりになる組み合わせか、クリアできる組み合わせか、その配置を見れば、容易に判断できるようになるのです。