世界へと向かい始めた新たなJ-POPの担い手たち

かつてのように日本国内で十分な利益を出せなくなったJ-POP。ではどうなってしまうのか?このまま消えていってしまうのか?

いや、今こそ新たな次元へと向かうときなのである。そう向かう所は一つしかない。世界である。

インターネットの普及に伴い、世界は既にボーダーレス化されていて、今まで現地の人しか知ることができなかったアーティストを、今では地球の裏側の人でも知ることができる。それは優秀なものや個性的なものが正当に評価される時代ということである。

世界を指向するJ-POPのアーティストたちが、これまでほとんどいなかったのだが、理由は国内で十分に利益を生み出せたこと、日本人にとって英語が鬼門だったことなど幾つか挙げられる。

だがそのためにアジアでは先進的な音楽業界を形成しながら、J-POPはこのボーダレス化に乗り遅れてしまう。結果、後発のK-POPのアーティストが、北米でスタジアムツアーをするまでになるのを横目に、J-POPのアーティストで世界的成功を収めたものはまだ出ていない。

ただ悲観する必要もない。何故なら既に世界を指向しているアーティストが多く存在しているからだ。中田ヤスタカがプロデュースする一連のアーティストたちは、既に海外で多くの評価を得ているし、英語にコンプレックスのないワンオクロックのような若者たちが、意欲的に海外進出を目指している。

またベビーメタルというアイデアは、アイドル文化の成熟した日本からしか生まれ得ないものだ。そうJ-POPは今大きく世界へ広がろうとしているのである。

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